東日本大震災から2年

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(『日本経済新聞』2011.3.12 朝刊)

東日本大震災により犠牲となった方々へ心よりご冥福をお祈り申し上げます。震災により負傷された方々、避難されている方々に、心よりお見舞い申し上げます。

未曾有の東日本大震災から2年という月日が経った。私はこの記事の写真を何にするか悩んだ。前向きな心暖まる写真にしようか、未来への希望を表す写真にしようか、悩んだ結果、日本経済新聞の2011年3月12日、震災から一夜明けた朝刊一面に決めた。

当時、日経は電子版で紙面が公開されていた。12日、この1面の写真をみたとき、改めて現実にただ事ではない事態が起きていることを知らしめられたものだった。

そしてなぜこの紙面を選んだか、それは「前向きな心暖まる写真」も「未来への希望を表す写真」も大切だが、一番大事なのは東日本大震災が現在進行形のクライシスであり、決して終息していないことを強く表したかったからだ。

「風化」という言葉、正しくは「風化させない」というフレーズをよく聞く。被災地にとって東日本大震災はまさに現在進行中の悲しみ、苦しみ、恐怖、怒りであることを決して忘れてはならない。

私は、昨年同日に公開した「東日本大震災から1年、携帯電話、生きるための災害対策を知る。」のなかで、ライフラインである携帯電話事業者の大規模災害に対する取り組みの一部を紹介し、ユーザーが生きるための手段を知らなければならないと主張した。

さらに1年、各社は独自の災害対策を研究、開発している。それは大震災の日にライフラインの脆さが浮き彫りになったことに対する反省でもある。

震災の日、それから数週間、私や皆が注目していたメディアが幾つかある。Yahoo! JapanのトップにまでUstream中継へのリンクがあったNHK、主な情報交換の場となったTwitter、東京電力の深夜の会見を休みなく中継するフリーメディア。

そのなかでも当時は当たり前のように利用していたが、震災直後から積極的な災害対応をして、ツールを提供したGoogleとYahoo! Japanのサービス、その裏でどれほどの人の努力、活躍があったことだろうと感謝してもやまない。

Googleは、同社の東日本大震災での取り組み、災害対策ツール、その他の情報ポータル「Google クライシスレスポンス」を公開している。また、GoogleやYahoo! Japanの東日本大震災でのクライシスレスポンスについて総括した林信行氏・山路達也氏の共著『Googleの72時間 東日本大震災と情報、インターネット』もリリースされた。

今あるツールを知り、いざというときに備える。

私はインターネットが絶対だとは思わない。インターネットがフルに使えようと、それと無縁の環境だろうと、今でもラジオこそ最大の災害対策ツールだと考える。ただしそこで、災害時に隣で困っている、不安を感じている人に対して大丈夫だよ、ここなら安全だよ、あそこなら大丈夫だから一緒に行こうとあなたが教えてあげられるために、あともう1つあなたが詳しくなることも悪くない。

早く被災地が復興しますように、早くふるさとに帰ることができますように。
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