レビュー: HTC NIPPON製フルHDスマートフォン「HTC J butterfly HTL21」(製品版総評)

  • Day:2012.12.14 15:45
  • Cat:au
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KDDIが9日より発売を開始したHTC NIPPON製auスマートフォン「HTC J butterfly HTL21」を購入したので、製品版のレビューを掲載する。数回にわたり開発機をもとにお送りしたレビューのプラスアルファとしてお伝えしたい。

なお、当ブログでは、前モデルの「HTC J」もレビューしている。今回は、前回のレビューをもとに評価したポイントがHTC J butterfly(以下、butterfly)でどのように変わったかに着目してみた。

HTC Jのレビュー:
レビュー: HTC J(ISW13H)ユーザーインターフェイス篇その2
レビュー: HTC J(ISW13H)ユーザーインターフェイス篇その1
レビュー: HTC J(ISW13HT)


1.筐体

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butterflyの筐体は、HTC Jの4.3インチから5インチに大幅に拡大した。そのため、筐体サイズも一回り大きくなっているが、HTC Jのデザインを踏襲するラウンド形状により出来るだけコンパクトに見せており、角張りがないので持ちやすい。

また、butterflyは内蔵バッテリーに変更となった。これは、主に薄型化のためで、ディスプレイ直下にバッテリーを配置し、その下に基盤を搭載している。電源ボタンは上部中央。音量調節ボタンは変わらず右側面に配置されている。

インターフェイスは、イヤホンジャックが左上、microUSBポートは下部に移動した。HTC Jは、防水機能に対応しなかったが、開発段階で対応をさせようとしていた形跡があった。例えば、イヤホンジャック、microUSBポートはキャップで保護されており、リアカバーも10数点の接点で取り付ける仕様だった。

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今回、butterflyは、前回達成できなかった防水機能に対応した。さらに、イヤホンジャックはキャップレスとなり、イヤホンの着け外しが楽になる。後継機種では、microUSBポートのキャップレスにも対応して欲しいところだ。


2.ディスプレイ

butterflyの最大の特徴とも言えるのは、美しい大画面ディスプレイである。前モデルのHTC Jでは、ディスプレイについて筆者は以下のように酷評していた。

ペンタイル式で、かつiPhone 4Sと同程度の960×540ピクセルという解像度の低さ、4.3インチという比較的大きなディスプレイにより、画面表示は粗さが目立ち褒められるものではなかった。有機ELの特徴的な青みも気になり、いわゆるSuperAMOLEDといわれるSamsungのAMOLED改良型に比べると1世代遅れている感じが否めない。


今回、その評価は大きく変わる。butterflyは国内初のフルHD搭載スマートフォンで、さらに5インチの大画面モデルだ。解像度は1920x1080ピクセルで、440ppiとなる。前モデルの有機ELから、Super Fine液晶に変わったことで、自然な発色になった。

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THE VERGE

また、440ppiは、筆者がiPhone 4の時に感じたディスプレイに対する「感動」を再び感じさせてくれるくらい、これまでとは別モノだ。

今年後半のスマートフォン1080x720ピクセルが主流だったので、iPhoneシリーズより高解像度のスマートフォンは多数存在した。だが、それらはディスプレイも大きく、結果としてピクセル密度ではiPhoneに及ばなかったのだ。

1920x1080ピクセルを搭載するbutterflyは、パンフレットなどで「紙の印刷より綺麗」とPRしているが、まさにピクセルを視認できないほどで、例えばauのブックパスを利用してコミックを読んでいると、印刷物を読んでいるかのような錯覚にとらわれるほどだ。

「1世代遅れている」と評したHTC Jのディスプレイが、半年後に投入されたbutterflyで他よりも「1世代進んだ」印象だ。

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さらにディスプレイの曲面加工による直射日光下での視認性について、butterflyではラミネート加工を施すことで反射対策をしている点も評価が高い。視野角も160度と、ディスプレイを横から覗いてもクリアに確認できる。


3.カメラ

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カメラは、HTC Jに引き続きF2.0の明るいレンズを使用した800万画素の裏面照射型CMOSを採用する。今回、進化したのはフロントカメラだ。画素数が200万画素に向上し、広角88度の広さで撮影できるため、自分撮りならぬ「ミンナ撮り」が楽しめるのが特徴だ。

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http://appllio.com/news/20121121-2765-htc-j-butterfly-event

リアルタイムフィルター機能や、タッチフォーカス、タイマーシャッター等も実装されているので、ミンナ撮りのときの手振れも軽減できるだろう。


4.オーディオ

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HTC Jは、子会社のBeats Audioの技術を利用したサウンドエンハンサー「Beats Audio」を採用し、「Beats by Dr Dre urBeats In-Ear Headphones」が付属していた。butterflyでは、オーディオ技術は引き続き採用しているものの、イヤホンは付属品から外れている。

また、butterflyで普段聞いている音楽を試したが、残念ながらそれほど良くはない。iPhoneも良いほうではないが、それよりも常用に耐えないな、と感じた。

後継モデルでは、ウォークマンの技術を採用している最近のXperiaシリーズなみの音質に向上してくれることを期待したい。


5.その他

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HTC Jは、デュアルコア1.5GHzのプロセッサを採用していたが、butterflyはクアッドコア1.5GHz(Snapdragon S4 Pro APQ8064 + MDM9615)にスペックアップした。フルHDの大画面ディスプレイを描画するのに負けないパワフルな仕様だ。

butterflyは、防水機能を含めておサイフケータイ、赤外線通信、ワンセグなどの日本仕様に対応している。HTC Jから地味ながら確実に向上している部分も多く、例えばワンセグは、アンテナが前モデルではイヤホンジャック兼用だったためスピーカーで視聴するのに不便だったが、butterflyでは本体内蔵式になり、そのまま視聴できるようになった。

冬モデルの大本命と言えるHTC J butterflyは、製品版でも文句なしの出来だった。ハイエンドモデルにありがちな、電池持ちや熱処理の問題も見られず、安定しているところも常用するスマートフォンとしては重要な要素だ。

「5インチフルHDスマートフォン」のbutterflyもあり、初代「J」モデルのHTC Jも健在。そんなHTC NIPPONの今季はとても充実していると言える。

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