レビュー: Apple「iPad mini」(「4:3」映画篇)

  • Day:2012.11.18 18:04
  • Cat:iPad
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今月2日、Appleの打ち出す新たなカテゴリのタブレット端末「iPad mini」が発売となった。

当ブログでも、発売1週間程度が経過した先週、レビュー『筐体篇』を掲載した。さらに1週間が経ち、次第と接する機会が増えたiPad miniの活躍できる場面が徐々にはっきりしてきた。今回からは、iPad miniの特徴を他のタブレットと比較した上でシーン別に紹介する。

さて、市場の大半のスマートフォンやタブレットが16:9やそれに近いアスペクト比を採用するなか、Appleは、iPadで一貫して4:3を採用している。

先のレビューでも、Appleが「4:3のアスペクト比」が大画面化に貢献していると書いたが、実際にどのようなシーンで大きな画面が貢献するのか。ここでも、16:10を採用するGoogle「Nexus 7」と対比してみた。

☆映画の場合

Appleは、国内で2年前よりiTunes Storeでの映画販売、レンタルを提供している。いまやiTunes Storeを中心とするコンテンツ共有のエコシステムはAppleならではだ。

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iPad miniのサイズ感は「持ち歩く」ことを前提としており、ディスプレイの小さいiPhoneでは映画はちょっと、と思っていた筆者も、iPad miniなら外出時に良いかなと考える。iOSデバイスはバッテリーの持ちもいいので出張の時に、などと期待は膨らむ。

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(www.apple.com/jp/ipad-mini/design/より)

一方で、4:3のアスペクト比ゆえのデメリットも存在する。種類にもよるが映画は2:1に近いワイドスクリーンサイズがポピュラーだ。そうした映像をiPad miniで再生すると、せっかく16:9のタブレットより35%広い表示領域の約半分を黒帯が占め、ディスプレイの横幅3分の1ほどで申し訳なさそうに再生される。

他のタブレットやスマートフォンは、16:9に近いワイドスクリーンを採用しており、Nexus 7も16:10だ。先に挙げたiPhone 5も1,136x640ピクセルで、アスペクト比は約16:9となる。

Nexus 7とiPad miniで同じ映画を再生すると、表示領域に結構な差があることが分かる。

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iPad mimiでは、1,024x768ピクセルのディスプレイ領域に対して、ある映画は1,024x427ピクセルで再生されるため、ディスプレイの約56%を利用していることになり、7.9インチ中の約4.4インチを使っている計算となる。

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他方、Nexus 7では、1,280x800ピクセルのディスプレイ領域に対して、同じ映画が1,280x534ピクセルで再生される。ディスプレイの約67%を利用している計算となる。つまり、約4.7インチの領域となり、iPad miniよりも大画面で再生されている。

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なお参考までに、iPhone 5(1,136x640ピクセル)の場合、映画は1,136x474ピクセルの映画が、ディスプレイの約74%、約3インチで再生される。iPad miniと約3インチ差があるものの、再生領域の違いは約1.4インチにとどまる。

以上のことから、iPad miniの4:3ディスプレイは、2:1に近い映画を楽しむには少々もったいない比率のようだ。映画を楽しむことを最大の目的とするならば、ワイドディスプレイを搭載するタブレット端末のほうが、限られたディスプレイを最大限に活用できるだろう。

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