東日本大震災から1年、携帯電話、生きるための災害対策を知る。

東日本大震災により犠牲となった方々へ心よりご冥福をお祈り申し上げます。震災により負傷された方々、避難されている方々に、心よりお見舞い申し上げます。

未曾有の東日本大震災から1年。この1年で我々の災害に対する意識は大きく変化した。あの日、ライフラインの携帯電話はまさにパンク状態で、メールさえも遅延して正常利用は困難だったが、一方で、唯一の緊急連絡手段として、大震災は携帯電話に対する認識を変え、事業者の意識を変え、携帯電話を変えた。

ソフトバンクモバイルは、それまで、緊急地震速報に対して消極的だった。2010年8月の時点で対応機種はたったの1機種、対応拡大については「市場の状況を見て判断する」というものだった。しかし、同社は震災を受け方針を転換し、原則として発売する全ての携帯電話、スマートフォンを緊急地震速報に対応させた。

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上記方針は当時独占販売していたiPhoneも例外ではなく、既に販売されていた機種を含め、緊急地震速報に対応した。また、チャリティホワイトというオプションサービスにより、10円を毎月の請求に加えて、ソフトバンクと計20円を毎月義援金として寄付するサービスを開始している。

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(NTTドコモ)

NTTドコモKDDIは、震災の前から殆どの機種を緊急地震速報に対応させていたが、この1年で災害対策を見直し、ドコモではパケットで音声を送ることが出来る「災害用音声お届けサービス」を開始、緊急速報サービス「エリアメール」では、自治体からの災害・非難情報に加え、津波警報にも対応させた。

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KDDIも同様のサービスとして、津波警報への対応を2012年3月以降に、災害用音声お届けサービスの提供を5月末に見込んでいる。Googleは、消息情報を登録、確認できる「Googleパーソンファインダー」を提供した。パーソンファインダーは、本日限定で試験運用として公開されており、KDDIは、本日から、auの災害用伝言板に「Googleパーソンファインダー」と「NTT東西災害用ブロードバンド伝言板(web171)」のリンクを掲載した。

大震災はサードパーティの災害への対応も変えた。アプリケーション「ゆれくるコール for iPhone」は当時緊急地震速報に対応していなかったiPhoneに緊急地震速報サービスを提供した。ヤフージャパンは、「防災速報」という地震、津波、豪雨情報などの速報をプッシュ配信するアプリケーションをリリースしている。

1年前の今日、私は家にいた。普通の1日のはずだった。14時46分、微弱な揺れを感じつつも、それでも横になっていたが、徐々に強くなる揺れに異常を感じ、テレビをつけようと起きたところで大きな揺れが来た。立っていられないほどの揺れだった。

2005年に福岡県西方沖地震を経験していたが、比較にならないほどの揺れにテレビのリモコンにすら足が届かない。必死の思いでリモコンをつかみテレビをつけると各局が地震速報を伝えていた。私の足は震えていた。


その震えを決して忘れないために、これからも災害に備えることが不可欠だ。いざというとき、たとえ繋がらなくとも、携帯電話はライフラインの1つ、その意識のもと備えることは知ることにほかならない。自分が持つ携帯電話がどのような災害時サービスに対応しているのかを把握し、そのためにどのようなアプリケーションがインストールされているのか知っていなければならない。緊急時、説明書を読む暇はないのだ。

緊急速報にはそれぞれの音が決められている。その発報音を把握することも、咄嗟の判断のために有効的だ。緊急地震速報、津波警報と災害・避難情報の発報音、テレビ、ラジオの緊急地震速報の発報音、一度だけでも試聴しておき、記憶の片隅に残してほしい。

その上で、キャリアは災害対策をユーザーに周知する必要がある。現状、契約時にそのような周知が徹底されているとは到底言えない。複雑化する携帯電話の機能のなかでも、緊急性の高い機能は契約時の確認必須事項として取り入れることが望ましいだろう。

大震災は我々から平常を奪い、大切な人の命を奪い、ふるさとを奪った。しかし、同時に、あのような天災がいつ何時きても不思議ではないということを再認識させた。

我々は1年前の大惨事の教訓を忘れないために、今一度、生きるための手段を知らなければならない。
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