ウィルコム, 東京地裁に更生計画案を提出/再建なるか

ウィルコムは、本日付けで、管財人の宮内謙氏が更生計画案を東京地方裁判所へ提出したと発表しました。

計画案によると、ウィルコムは、次世代高速通信サービス事業「XGP」を吸収分割により同社の事業から切り離し、現行のユーザーを踏まえ、公共性の高いPHS事業の維持及び発展に注力するとしています。

また、計画案では、同社は、現在の発行済株式及び新株予約権の全部を無償取得・消却するとともに、アドバンテッジパートナーズ(AP)がサービスを提供するAPW投資事業有限責任組合(APW)に普通株式30万株を発行し、1株あたりの払込額は1000円、資本金として1億5000万円、資本準備金として1億5000万円を得ます。

2010年8月2日に管財人がソフトバンクとの間で締結したスポンサー契約等に基づき、ソフトバンクが当該全株式の譲渡を受ける流れです。これにより、ウィルコムは、ソフトバンクの全額出資子会社となります。

更生計画案提出時点における確定した更生債権の金額は約1671億円で、更生債権については、1000万円以下は100%弁済し、原則として、1000万円を超える部分の13.354%に相当する金額(合計額約235億円)を6年間の均等分割で弁済するとしています。また、更生計画案提出時点における確定した更生担保権の金額、約175億円については、確定した金額の全部を6年間の均等分割で弁済します。

同社は、ソフトバンク取締役でソフトバンクモバイル副社長兼COOの宮内謙氏(管財人)、ソフトバンクモバイル取締役 専務執行役員 兼 CTO技術統括の宮川潤一氏(管財人代理)、ソフトバンクモバイル執行役員 財務統括 経営企画本部長の田中錬氏(管財人代理)を取締役に選定し、宮内氏を代表取締役に選定する予定です。

さらに、ウィルコムは、更生計画の認可決定後、吸収分割会社をウィルコム、吸収分割承継会社をソフトバンクやAPなどが出資するWireless City Planningとして、同社にはXGP事業、PHSおよびXGP向けの電柱資産、PHS基地局およびXGP基地局に関連する賃貸借契約の地位等が承継させる予定としています。

日本経済新聞は、今回のウィルコムの更生計画案提出を受けて、技術的進歩の乏しいPHS事業の立て直しは不透明だと指摘しています。ソフトバンクには、ソフトバンクショップなどにおけるPHS端末の併売に対して、自社の商品との競合となる点で慎重な意見があるようです。

また、ウィルコム沖縄が4月から提供している、他社間通話も定額となる「だれとでも定額」を、全国区に拡大しようとの案がウィルコム内で夏頃に浮上していましたが、ソフトバンク側は採算面で難色を示した模様で、現時点では、沖縄に加えた北海道・宮城・ 広島と地域限定で提供しています。

これまでの経緯など:
SoftBank, ウィルコム更生で社長に宮内取締役を派遣
ウィルコム, 会社更生手続きに伴うスポンサー契約をSoftBankと締結
ウィルコム, 会社更生手続きを開始
SoftBank, ウィルコム支援決定/新会社に出資へ
ウィルコム, 会社更正法申請/機構は出資せず(UPDATED)
ウィルコム, 18日にも会社更生法申請へ(UPDATED)
ウィルコム, 会社更生法活用で再建へ
ウィルコム, 企業再生支援機構活用でPHS事業継続へ/SoftBankも出資(UPDATEDx2)
SoftBank, 経営再建中のウィルコムを買収か(UPDATEDx4)
ウィルコム, 私的整理へ/1000億円の返済期限延長要請(OFFICIAL)

関連:
ウィルコム, 他社間も無料の「だれとでも定額」8月より正式提供へ

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