KDDI, 「SIMロック」解除について現状では困難との認識を表明

  • Day:2010.03.31 14:52
  • Cat:au
KDDIは、総務省が来年度中をめどに見直しを図る「SIMロック」システムについて都内で記者会見を開催し、同社の考えを説明しました。その中で同社渉外・広報本部渉外部長の古賀靖広氏は「SIMロック解除の目的はユーザーが自由に端末を選べるような状況にすることだと思うが、事業者で他にもシステムに色々な違いがあり、SIMロックだけが問題なのではない」と述べ、携帯電話機メーカーの国際競争力がないことの原因は「SIMロック」だけではなく、それ以外にも様々なハードルがあり、現状のシステムを直ちに見直すのは難しいとの認識を示しました。

質疑応答において同氏は、記者の「アプリケーションや課金プラットフォームなどを切り離して使えるようにすればいいのではないか」との問いについて、「大胆な変革になるので現状では困難」とコメントしました。また、ユーザーにとってのSIMロック解除のメリットは「SIMロック解除が義務づけられた場合は、安い端末を購入して使えるメリットはあるだろう」と述べました。なお、この認識は、同社がレベル2のSIMロックを採用しているため、NTTドコモやソフトバンクモバイルのように、安価な白ロムを購入し自由に入れ替えするという使い方が出来ないところに関連します。

ちなみに、KDDIは現在CDMA2000を採用しているため、仮にSIMロック解除がなされたとしても、ドコモやソフトバンクが採用するW-CDMA規格の機種は利用出来ません。

さらに、「SIMロックの解除で携帯電話機メーカーの国際競争力は増すのか」との問いには、「iPhoneのような世界共通端末をメーカーが作るようになれば増すのかもしれないが、現状の携帯電話事業者ごとに個別に開発するモデルとは異なる」と回答し、現行のモデルでは、必ずしも「iPhone」のような国際競争が出来る端末が生まれるわけではないとの考えを示しました。SIMロックが解除された場合の端末代金についても、高くなるとの見方を示しています。

また、会見後、同氏は「日本の今の垂直統合モデルのなかでSIMロックを解除しようとするのは無理がある。それとは違うビジネスモデル、スマートフォンのような端末を使ったり、LTEを導入したりして、どの仕様もうまく入るのであれば、そういった端末が出てきて、自然とユーザーが乗り換える環境になるだろう」と述べています。

現段階の方針としては極めて妥当だと思います。なお、総務省は「SIMロック」について、4月2日に、KDDIを含めた携帯電話事業者、消費者団体などが参加する公開ヒアリングを開催します。

参考、引用:
「SIMロックだけがガラパゴス化の原因ではない」、KDDI会見より(ITpro)
KDDIが語る「SIMロック解除」のメリットとデメリット(ケータイWatch)

Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。