
さて、ついに日本でのiPhoneの話題が出てきました。しかもWSJなどの海外から。まずその概要を簡単にご説明させていただきます。
★日本におけるiPhoneの最新情報
WSJによると、日本の大手携帯電話事業者であるNTTドコモとソフトバンクモバイルが、Apple本社クパティーノに出向いて会談、協議、交渉・・・を行っているとのこと。別にこれ自体は驚くべきニュースでもなく、たとえばここにKDDIの名前がないのは、次期3GのiPhoneがW-CDMAで登場するからということで、当然に予想できることです。さらに協議を行っているということも、まあ当然でしょう。やってないはずはありません。
なにに注目すべきか、ということですが、有力候補としてNTTドコモが挙がっていることが最大の関心事となります。これまではソフトバンクモバイルが有力視されており、今年のMWSFでも孫正義氏の姿がありましたし、これまでに一度たりともiPhoneを自社から出したい旨を公にはしていませんでした。それがここに来てNTTドコモが最有力候補だとか。これまでAppleはiPhoneリリースの国または地域における最大手、もしくはそれに準ずるキャリアと独占販売契約を締結してきたから、というのが根拠の1つです。なるほどそう考えるとソフトバンクは絶好調ながらまだ3位、かたやNTTドコモは絶不調ながら単独1位。
★懸念
自分がNTTドコモユーザーだから、とかそういう話を抜きにして考えた場合、私はNTTドコモ・ソフトバンクモバイルのいずれからiPhoneが登場してもかなり望ましくないことだと思います。理由はさまざまですが重要な部分を挙げてみます。
・iモードの存在
iモードボタンを押せばiモードのページが登場するというのがドコモのケータイです。これまでもiモードに対応しない端末はいくつか出ていましたが、最近ではM702iSなどのRAZR系も対応していました。iPhoneにもしiモードなるものが載ってしまうと・・・いやiモードまでは良いけれど、ではフルブラウザはSafariということで、まさか「パケ・ホーダイフル」なるものを適用させないといけないのか、などなど様々な問題が。その他の付随サービスにもいっさい対応させないのか、否か。これはドコモに限った話ではありませんが。ただソフトバンクはYahoo!というポータルを利用しているので、比較的ややこしい話にはならない気もします。
・料金プランの存在
海外の例を見てもキャリア既存の料金プランは完全に無視して、iPhone独自の料金プランを設定します。ではそれが果たして通常の料金プランと比較してどうなのか、キャリア独自の割引サービスに対応できるのか。ホワイトプランは適用されるのか、されないのか。前述の通りSafariは普通の端末でのフルブラウザと見なされ、利用するのに別途料金がかかるのか・・・などなど。問題や疑問点は山積みです。いま挙げた料金に関する2点の懸案事項が最大のポイントだと思います。
ようするに問題は山積みということです。これを解決するための協議なのか、ただ自分のところから出したいがための協議なのかその辺も懸念されます。Appleも欧米と違い、日本でのケータイの現状がどのようなものであるか知る必要がありますし、仮に来年iPhoneが登場したとして、機体としては優れていても、その全てを発揮できないという最大の失敗は防いでいただかないといけません。単に「わーい、ドコモからだー」ではないのです。
★結論
私はポッドキャスト "Apple Accent" で何度も申し上げているように、The Third Manならぬ "第3のキャリア" に注目しています。そのキャリアにはまだ何もない、ということは1から築き上げるのに適している場所とも言えます。さらに第3のキャリアとApple・ソフトバンクの関係。はっきり申し上げてドコモは部外者です。悪く言うと今回の会談報道もAppleに「しつこいよ」と思われるものなのかもしれません。現時点ではディテールは全くないのですから。
第3のキャリアはいろいろなところで一定の支持層をもっています。既存キャリアとのタッグで最低限の基盤は調達できるだろうし、先に述べた料金プランの問題なども一気に解決します。今回の報道はしょせんは報道、かつて日経が、いまでは誤報・前兆どちらとも取れる記事を一面にしたことがありますが、あれは今現在、実現されているでしょうか。NTTドコモが有力などという根拠の薄いものには躍らされず、私はただ1人、The Third Manを待っています。
p.s. もしNTTドコモになったらこのエントリーを散々バカにしてください(苦笑)かなり恥ずかしいですね^^
こちらのコラムも併せてご覧ください^^
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column: 崩れた「音楽配信」の壁(ringo-sanco)